平成16年 3月定例会(第3日 3月11日)

○27番(大西克美君)  議席番号27番,市政研究会の大西克美です。
 高齢化社会とは,総人口のうち高齢者の割合が大きくなってきた社会であり,一般には国連の報告書に従い,65歳以上の人口の比率が7%を超えた社会を言い,日本では,1970年を初めとすると広辞苑に掲載されておりました。
 また,この高齢化率は総務庁の人口推計調査によると,1995年に14.7%で,2025年には28.7%に,2050年には35.7%になるそうですが,世界に例を見ない速さで高齢化が進むことが予想されております。
 この原因は,出生率と死亡率の低下によることが主因であることはよく御存じのことと思います。20年後には,国民の4人に1人が,40年後には3人に1人が65歳以上の高齢者になるわけでございます。言葉や数字的には理解をしておりますが,大変な状況になるわけでございます。
 高齢化対策についても,国も,県も,当市においても,さまざまな対応がとり行われておりますが,よくよく考えてみますと,1970年の高齢化突入初年度より本年で34年間経過するわけですが,具体的には良案な対策がなされておらず,財政問題などが深刻な状態になっております。
 当市の老人保険特別会計も118億円強となり,その金額も年々ふえ,厳しい厳しい地方財政に圧力がかかる状況などを考えると,元気老人が必要条件になります。
 また,いつ起こってもおかしくない東南海地震での災害弱者の対策,つまり,老人や障害者への対応の重要性,さらに市民ニーズの多様化かつ高度化に対する救急医療措置による人命救助活動などについての行政対応が真剣に問われる時期になってきております。
 そこで,通告に従い,提案型,チェック型の質問を交え,3点質問をさせていただきます。
 1点目は,仮称シルバーステーションの新設についてですが,シルバーステーションは,仮称ですが,元気老人拠点施設名です。私が今の時代に似合う格好いい呼び名がないものかと思案した結果,つけたものです。
 私は,3人に1人の65歳以上の高齢社会が40年後に訪れる状況を踏まえて,地方行政にもまちづくりにも,元気老人の手助けがなくては乗り越えられないと日々痛感しており,元気老人が重要なキーポイントであり,元気老人の方々の支援なくてはやっていけない時代が来ていると考えております。
 そこで,素直にシルバーパワーの偉大さを再認識し,強力なシルバーパワーに依存をして,御協力を願うしかないと思っております。
 つい先日,手元に配付された三重県の県民のしあわせプランの中にも,少子高齢化が進み,子育てや介護など地域で発生する種々なニーズが増加し,地域が主体となった地域づくりが求められる中で,高度経済成長時代の過程で希薄となった地域における人と人とのきずなを基本として,個人の地域で支え合う地域共同体の重要性が再認識されつつあり,それが新しい時代の地域のあり方と掲載されておりました。180度観点を変えて,高齢者対策には高齢者の力を借りる対応を,または地域の安全対策にも今一度経験豊富なシルバーパワーに御協力を願い,地域の中心的存在,地域の活性源としての拠点づくりが新たに必要と思います。
 そこで,まず当市は,元気老人育成についてどのような対応をしているのか。空き店舗,空き家を利用した各地域での拠点づくりの必要性についてどのように思っているのか。その拠点の運営管理はすべて自主性が大切だと思うが,どのように思っているのか。またシルバーサポート隊による地域安全対策についても伺いたいと思います。
 2点目は,知的障害者対策についてですが,当市の設置する知的障害者施設として,さつきホーム,けやきホーム,療育センター,すずのね作業所がありますが,さつきホーム,けやきホーム,療育センターは社会福祉協議会に,すずのね作業所は運営委員会にそれぞれ運営委託をしておりますが,中でもすずのね作業所は土地使用面積が1,667平米と広いのですが,施設の建物が築後23年経過しており,雨漏りを初め,床など施設の老朽化が目立ち,とても災害弱者の施設と思えませんので,早急に建てかえが必要と思っております。
 また,特に障害を持つ親,保護者の願いはただ一つであり,単身になった場合のことです。行政における単身障害者の生涯対応は必須条件であると思っておりますので,そこで,すずのね作業所の現況と建てかえについて,障害者の災害対策について,単身障害者の生涯対応について伺いたいと思います。
 3点目は,救急救命士の充実体制について,現在の当市の現況と,今後の人員などの状況などについて伺いたいと思います。
 以上,よろしくお願いを申し上げます。


○27番(大西克美君)  ありがとうございました。
 シルバーステーションの施設についてですけれども,必要性の答弁であったので安心をしております。そこで,拠点のテストケースとしまして,白子の駅前商店街に空き店舗がございますので,そちらを利用していただいたらどうかなあと思っております。また,そのテストケースをやっていっていただけるかどうか,再度伺いたいと思っております。
 また,運用管理が自主的に行える方法の提案の一つになろうかと思いますが,例えば,地域の元気なシルバーがひとり暮らしや身体弱者の方々を訪れて,弁当を配達し,竹馬の友として話の相手をし,昔の話を語り,懐かしみ,元気を出していただく方法です。
 また,その拠点におきまして,ミニポットなどの花をシルバーステーションで育て,公共機関や孫のいる教室などに設置して,美的感覚,安らぎ感覚,育てる心を養うなど精神修養に役立ち,また,おじいちゃん,おばあちゃんの育てた花ということで,落ちついて授業に専念できるのではないかなあと思っております。また,いじめ心もなくす対策,思いやりなどの心の教育にもつながるのではないかと思っております。そういった配達料・設置料を運営費に充てていく方法です。
 それから,自分の健康管理面からも地域を散歩していただき,そのときに地域サポート隊の腕章をしていただいて,空き巣対策,また防火対策など,地域の安全対策にもつながるのではないかなあというふうに判断をしております。最近は本当に,地域間で空き巣・放火がふえてきておりますので,そちらの方の,散歩を兼ねてシルバーサポート隊で見回りをしていただくというふうにしていただいたらどうかなあというふうに思っております。自分の健康管理が地域に貢献できて,さらに生きがいが持てて,元気老人育成になると思っております。
 高齢化社会に必要なのは,高齢者に生きがいを持っていただき,なおかつ地域に貢献ができ,地域の住民から必要性を求められることだと私は思っております。
 最近,元気老人の間で,ひそかなブームですけれども,「カキクケコ運動」があります。カキクケコ,つまりカは活力,キは気力,クは工夫,ケは健康,コは恋心と貢献です。これで「カキクケコ」なんですが,こういった元気老人の中で,ひそかなブームでございますが,はやっておりますので,何とかこういう運動を進めていただけたらと思っております。
 幾つになっても,家庭・地域から必要性を求められておれば,元気な日常生活が送れて,生きがいのもとになります。そういう元気老人の拠点づくりが,ぜひ必要と思っております。紹介させていただいた方法は,小さな小さなことかもしれませんが,とかく小さなことは見逃しやすくて,だれでもできる小さな積み重ねが大きな成果を生むと私は思っております。動く人に,動いていただける人に重い負担をかけずに,楽しんで気軽に行えないと継続はできないと思います。継続する小さな力が大きな輪となり,地域共同体の人と人とのきずなになると思っております。
 続いて,すずのね作業所の建てかえについてですが,雨漏り・床をとりあえず修理していただけるということでございますので,安心をしております。しかし,知的障害者を災害から守る対策の根本につながると思っておりますけれども,今の施設は,先ほどの答弁にもございましたように,昭和55年。昭和56年の建築基準法の改正の前でございますので,また,耐震促進法により大勢が集まる建物の所有者義務により,耐震チェックの必要があるというふうに伺っております。耐震性がないと私は判断しておりますので,早速耐震調査を依頼したいと思います。
 また,冒頭にも申しましたが,災害弱者の施設で築後23年経過しており,かなり老朽化しております。心配ごとが起こらないように,再度,早急な建てかえをお願いしたいのですが,いかがでしょうか。
 それから,このすずのね作業所の入り口は,東面から入ってきますと,ちょうど坂のところに建っておりますので,玄関が,入り口が狭くて入りきらないんです。直角に曲がっておりますので,東側から入ると入れません。それで,その施設へ行くときは,私はクリーンセンターまで行ってUターンをしてまた戻って西側から入ってくる。東側からも入れるような,あそこはカーブになっておりまして,坂になってます。そこで,入り口で切りかえしをしていると非常に危ない。そういった面からも,入り口の改良もぜひ行っていただきたいと思っております。
 それから,救急救命士の充実体制についてでございます。平成15年度で,一応当初目的は達成されておるようでございます。今後は徐々に増員していくというような御答弁でございました。
 本署に7名,各分署2名,5分署ありますから10名ですね,それから本部に1人ということで合計18名が,今おられるわけですね。
 高規格救急車,高規格救急車というのは普通の救急車と違い,救急救命士の医療ができる医療設備が搭載された自動車ですね。ですから,それが本署に2台,予備1台と各分署に1台ずつの合計8台ということでございました。
 先ほどの答弁で,4人ずつ体制にしたいということに御答弁をいただいておりますが,現況は各分署に2名の救急救命士がいて,高規格救急車が1台の現状です。それで救命士の勤務を見てみますと,勤務・非番・週休の都合上,出動する救急車に必ず同乗するのは不可能で――今の人数ですとね――それで救急救命士が同乗していないときもあるわけです。本来の救急救命士の任務からも理解できるように,救命率の向上を行うためには,いかなる場合にも出動する救急車に同乗せねばならないと思っております。同乗していなくては救命率の向上にはつながりません。また,市民サービスの平等の観点からも,早急な救急救命士の増員体制をつくるべきと思っております。
 鈴鹿市の第四次総合計画,先ほど消防長がおっしゃって見えました,救急救命士の配置率を見てみますと,平成10年度が40%,平成17年度が100パーセントとなっております。これは目標値でございますが。それで平成17年度が100パーセントとは,先ほどの答弁では平成15年度で初年度の目標は達成しているということでございましたので,この平成17年度の達成率が100パーセント,2名ずつが100パーセントという意味合いでしょうか。
 それから,救急救命士が各分署に何人体制になるのかちょっとわかりませんので,そこら辺をお願いしたいと思います。
 1台の高規格救急車に救急救命士が常時乗務するには4名要るということでございますので,今の5分署に2名ずつですから,最低でも10人が足らない計算になります。そして,この養成計画を見てみますと,毎年2名ずつ行っていくということでございますので,10名を育成するには5年間かかります。東南海地震等,いつ起こるかもわからない状況下のもとで,人の命にかかわる大切なことですから,私は5年間は長いと思います。その点について再度伺いたいと思っておりますが,何とか5年間をかけずに,3年ぐらいできないものかというふうに思います。その点だけ2回目の質問で伺いたいと思います。よろしくお願いします。


○27番(大西克美君)  ありがとうございます。
 振興事業団ですか,消防長。振興事業団ですね。救急振興財団というところが割り振りをしてくるわけですね,結局。
 まあ,割り振り等もあろうかと思っておりますけれども,一応,三重県は東南海地震の指定区域になっておりますので,全国で優先的に割り振りもできるように,東南海地震の指定区域というのが利点になるのかどうかわかりませんけれども,全然指定区域になっていない全国のところもあるわけですから,そういう利点を生かしてやっていただくのはどうかなと思っております。
 それで,できれば救急救命士の資格を持っている市民がいると思うんですよね。資格だけ持っている人は全国にたくさんおられると思います。それで,消防職員として採用して,それから救急救命士の資格を取らすのでは手間が要りますので,救急救命士の資格を持った人を消防職員として採用する,こういうやり方も私はあろうかと思っております。最近では看護師さん,女性の看護師さん,たくさんおられると思いますけど,看護師さんもそういう救急救命士の処置はできるというふうに聞いておりますので,男性でなければならないということもないと思いますので,その点を何とかひとつ,早く体制ができるようにお願いしたいと思っております。
 市長に最後に決意的に,後で一言いただきたいんですけれども,とりあえずシルバーステーションの新設については,白子で立候補予定地ということでございましたので,何とかそれを高齢化社会対応の充実事業となるように,小さな積み重ねの継続を忘れないように,行政の適切な指導も切にお願いをして,この点は要望といたします。
 それから,単身障害者の生涯対応についてですが,障害を持つ子供の親・保護者の願いはいつもいつも,また相談ごともいつもそうなんですが,単身障害者の生涯対応のことばかりです。これは,子を持つ親のことならよくわかると思いますけれども,今以上に,先ほどの答弁で生涯対応ができるというようなことの啓発に力を入れていただいて,親・保護者の不安を解消していただくように,これも要望といたします。啓発に力を入れてください。
 それで,市長に答弁を求めたいのは,すずのね作業所の件なんですが,くどいようで申しわけないんですけれども,これは当市の福祉財産の危機管理の問題でもあるわけです。それで,今建っている所は東側がちょうど谷のように,山の上に建っておりまして,東側が谷のようになってるわけですよね。それで,地震だけで崩れることの耐震性のこともあろうかと思いますけれども,地震が起きたときに谷の方へ落ちていくというようなことも,老朽化していると心配でございますので,そういう危機管理面のことにも対応していただきたいということで,何とか設計費とか調査費がつかないか,市長の見解を求めていただきたいと思います。
 当然ながら,市長も場所は御存じだと思っておりますけれども,本当にかなり老朽化しております。私が半月ばかり前に行ったときも,雨が降っておりまして,雨漏りがひどい,床は濡れている,作業している床は傷んでぼこぼこになっております。そういうような状況ですので,やっぱり何とか建てかえについて前向きな答弁が出ないかなあというふうに私は思いますので,とりあえず市長の決意というものを聞かせていただきたいと思っております。
 これだけお願いをして,質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。