平成16年 9月定例会(第3日 9月 9日)

○26番(大西克美君)  議席番号26番,市政研究会の大西克美です。
 食欲と読書とスポーツの秋を迎える9月に入り,夕暮れどきの哀愁が一層漂う季節になり,ふと振り返り,地域の社会状況情勢を静観しつつ,自己を見つめ直す機会が多くなる大切な時期でもあります。ことしの夏は,近年にない猛暑で,異常なほどに熱帯夜が続き,また,記録的な台風上陸も多く,そして,つい先日の紀伊半島沖の震度5弱の2度連続の夜型の地震,戦後生まれの私どもに経験のない地震で,不気味なわずかな時間が異常に長く感じました。
 全国各地でたび重なる局地豪雨,台風,地震で多くの被害が続出しました。この場をおかりいたしまして,被害に遭われた全国の皆様方に,心よりお見舞いを申し上げます。
 このことにより,環境異変による自然現象の恐ろしさを痛感いたしますとともに,市民代表である議会の責務でもある平素よりも災害対策など,行政チェック機能の重きを再認識いたしております。
 さて,今日の我が国は国際的な先進国として飛躍をし続けておりますが,急進展する近代文明の陰に,自然破壊による大きな環境問題を引き起こしており,日常生活の中にも,安価を求める大量生産,使い捨て,利便性を求める大量消費の陰には,食品トレーなどの過剰包装などによるごみ問題が深刻化し,また,コンピュータ導入などによる英才教育の陰に,人間形成の基本的な心の欠如により,人情である情け,慈しみが薄れ,日本人特有の豊かな感情,感性を忘れかける現象が日増しに多く起こりつつありますが,今,必然的に求められることは,原点を見つめ直し,根本的な要素が「何事にも勝る先見の明」として取り組む姿勢が大切であり,鈴鹿市の将来を託す大木を育成する上でも,まちづくりなどの将来構想を確実に展開していくことの重要性をよくよくかんがみて,通告に従い,集積所資源ごみの所有権条例の制定,白子駅前広場の整合性に伴う東西連絡通路の拡幅,道徳教育と暴力と不登校問題の大きく3点について質問をいたします。
 1点目は,市民が努力して仕分けをしている市内563カ所の集積所の資源ごみのリサイクル物品の分別による1年間の数量及び収益金額の現況を,また,近年との比較状況はどのくらいなのかを伺います。
 2点目は,近鉄特急の停車する鈴鹿市の玄関口整備事業である白子駅前広場の進捗状況,または,この整備事業の着工予定年度はいつからなのかを伺います。
 3点目は,市内小学校,中学校の義務教育課程で,週1時間行われる道徳教育の実施状況は,どのような内容で指導されているのか,また,近年特に重要視されている暴力問題と不登校問題の現況はどのようなものなのか,さらには,今日までのこの問題への取り組み対応はどのようになされているのかを伺いますが,この質問は,少子・高齢化時代における重要度合いの最も高い問題であり,過去においても,議会が開催される,その都度,毎回のように先輩,同僚,後輩の議員が一度は質問されていることですので,重複する部分が多いと思いますが,それほど青少年の育成に関し,全議員が常日ごろより心を痛めている重要な問題ですので,心しての答弁をお願いし,壇上からの質問といたします。


○26番(大西克美君)  ありがとうございます。
 ちょっと時間が押しておりますので,巻きでいきたいと思いますので,答弁よろしくお願いいたします。
 1点目の集積所の資源ごみについてですけども,1年間の収益が1,826万4,000円で,平成9年度より比較すると,7年間で量的には3割増しで,収益金額は2倍の現況とのことでございます。最近特に,市民から声をよく聞く機会が多く,分別した集積所の資源ごみを早朝に高値のリサイクル品を持ち去る人があり,注意をすると怖い顔をしてにらまれたり,反対に,「だれのもんでもないのでは」と怒られたりするという情報や苦情相談事が多々来ております。市民も戸惑っているこの状況も踏まえて,市内563カ所の集積所の資源ごみはだれのものなのか,再度伺います。
 2点目の白子駅前の進捗状況はよくわかりました。鈴鹿市の玄関口として,鈴鹿市の顔として,30年,50年に1度しかできない整備事業でございますので,継ぎ足しのない思い切った対応の整備が必要であり,鈴鹿市の市民が,県内はもとより,県外にも鈴鹿市の住民として心から誇れるような玄関口としての整備を,また,元気のある鈴鹿市,諸産業の活性化,観光集客増などのにぎわいのためにも,一日も早い整備を求めたいと思います。
 それから,事業の着工予定年度をはっきりはおっしゃられませんでしたが,ことしいただいております実施計画──平成16年度版ですけども,それから平成16年度から平成25年度までの長期事業計画──これを見まして,平成16年度版の第4次鈴鹿市総合計画の「実施計画書」の58ページ,または,平成16年度から平成25年度までの「長期事業計画」の161ページに,事業費として予算計画が掲載されております。先ほどの青木啓文議員のことにも出ておりましたが,枠配分方式で予算を組んでいく状況下,あくまでも実施計画書にも,長期事業計画書にも載っておりますので,一日も早く整備を求めたいと思っております。ここら辺から判断いたしますと,私は平成19年度までに事業着手と判断しておりますので,よろしくお願いを申し上げます。
 町がよくなり活性すれば,数多くのものが動き,流通がよくなり,人の受け皿もでき,少子・高齢化時代,景気低迷,就職難の大問題対策のためにも,今こそ鈴鹿市の将来性を真剣に考え,地方活力の諸問題の打開策のためにも,地方行政みずからが知恵を出し率先して取り組むべきと考えます。そのことも踏まえて,また,駅前広場との整合性並びに将来構想的にも,白子駅橋上の東西連絡通路の拡幅整備の必要性を感じますが,どのように思っているのかを伺います。
 3点目の道徳教育と暴力と不登校問題についてですが,道徳の時間は,教育長答弁にもありましたが,四つの視点をとらえた道徳性を身につける指導,心に響く道徳教育の指導,敬愛の念をはぐくむ指導に努められており,週1時間の現況とのことで,内容は完璧であると思います。
 また,暴力行為については,減少しているとのことで安心をしておりますが,不登校については,平成15年度現在で小学生が52人,中学生が211人という現況でございます。
 ちなみに,平成12年度,13年度,小学校では43件,平成14年度は53件,平成15年度は52件,中学校においては,平成13年度が266件,平成14年度が202件,平成15年度が211件ということで,中学校においては200件を超えております。小学校も50件以下ということがありません。非常に残念でなりません。
 当然ながら,教育委員会でも事を重く受けとめ,「これ以上不登校生徒をふやさない」防止対策の強化がなされているようですが,私は暴力問題も,不登校問題も,すべて根本は道徳教育にあると考えております。結果だけを見る限り,道徳教育の理論的な──先ほど申しました完璧内容が生徒に伝わってなく,生徒が理解してないように思えて仕方がありません。
 教育委員会でも模索されているようですが,小学生,中学生の義務教育の子供たちが263人が不登校という現況は大変なことなんです。当事者の子供たち263人は,もちろんのことですが,保護者や親族を合わせると,約1,000人の大きな問題になり,この1,000人の鈴鹿市民が悩み,苦しんでいることになり,これは鈴鹿市の10大ニュース,また10大出来事のトップに当たる問題ではないのでしょうか。あすは我が子や孫かもしれない状況下,5年間の減少してない現況をよく考え,縦割り行政の所管がどうのこうのではなく,鈴鹿の市民の非常事態であると考えます。
 進学,就職と将来ある子供たちを義務教育での──この期間内に鈴鹿市総力で取り組むべきであると思います。
 全国的傾向ですが──多いということでございますが,せめて鈴鹿市の子供たちを一日も早く,悩み,苦しみ,寂しさから解放してあげるべきです。論議より対策ですので,まず伺いますが,答弁に気になっておりました「スクールカウンセラーや心の相談員」を学校に配置されているとのことでございますが,カウンセラーや相談員はどのような方々で,また,相談件数の実態はどのくらいあるのかを伺いたいと思います。
 また,生徒側以外の指導者である先生の方々も悩み苦しんでおられると思いますが,先生方,指導者の研修も,教育研修上などで必死に行われていると聞き及んでおりますので,その内容はどのようなものなのか,また,先生の方々のさらに人間形成を高める情操研修はどのようにされているのかを伺いたいと思います。
 答弁手短に簡潔にお願いしたいと思います。


○26番(大西克美君)  3回目の質問させていただきます。
 1点目の集積所の資源ごみについてですけども,収集運搬処理は市の機能ですし,各自治会との連絡,監視員の委託など,そういう総合的な面から見ても市の所有権と思いますし,財政上も大切な市の収入源であると判断しております。この際,市民の戸惑いなども考慮しつつ,さらに市民の分別意識高揚のためにも,ごみ減量対策費,環境問題対策費への投入財源として,また,多様化する市民ニーズにもこたえるため,財源の活用にも集積所の資源ごみの所有権条例の制定をするべきと考えます。
 鈴鹿市の環境部を専門的に独立され,環境問題に真剣に取り組もうという姿勢がよくわかりますので,その意気込みを用いて,また,環境の先進地として県内初の所有権条例を制定するべきと考えておりますので,この件は機構改革をなされた川岸市長に答弁を願いたいと思います。
 2点目の白子駅橋上の東西連絡通路の拡幅でございますが,整合性を持って行っていくということでございます。いろいろ問題があるわけでございます。当然ながら,白子の交通状態等もわかっていただけるのではないかなと思っておりますけども,最近ですが,白子地区の地元の方に近鉄の分譲マンションが駅前のレンタカー跡に竣工をすると──10階建てで63戸という分譲マンションが11月より着工するというふうな話を聞きました。本決まりになるそうでございます。そういった踏切の近くに,その10階建ての分譲マンションが建ち,63戸の方々が住み,1世帯に1台ではなく,多分100台ぐらいの車が,その踏切の手前西から出入りをするということでございます。ただでさえ渋滞をしておりますのに,なおさら渋滞になりますので,何とかそこら辺の面で橋上の東西連絡通路の拡幅をお願いしたいというふうに思っております。
 当然ながら,東西連絡通路の方には,近鉄と鈴鹿市との協定書も見させていただきました。近鉄の所有で管理も近鉄ということで,私は市道かなと思っておりましたので,市道認定はどうなってくるのかなというふうに考え調べさせていただいたら,市道認定はされてないということでございました。
 いろいろ考えてみて,今までにも多くの補助金を投入しておるわけでございますし,また,市長も駅東の住人でいらっしゃいますので,その場はよく御存じだと思いますので,そこら辺で,また答弁等を願いたいと思います。
 ただ,1点だけ広報ですね,橋上駅舎の東西の連絡通路は,昭和53年10月5日の広報を調べてみますと,橋上駅舎の竣工は出ておりますけども,自由通路であるという広報はなされておりません。だから,知らない市民が多くて,現に私もあの駅を渡っていいものかどうかということで,近所の付近の方々にも聞きましたら,いや,駅に利用がないのに渡れるはずがありませんでしょうというふうな意見が多かったんです。ですから,何とかそこら辺の広報をしっかり市民に知らせていただきたいというふうに思っております。
 それと,26年前の竣工でありましたので,26年前の白子地区の人口を現在と比べますと5,000人ふえているわけです。
 5,000人もの方々がふえているのに現状のままというのは,私はどうかと思っておりますので,この際,思い切ってやったらどうかなというふうに思っております。
 それから,3点目の道徳教育と暴力と不登校についてですが,先生も頑張って研修されていることは理解をいたします。受講者の感想にも見受けられるように,教師自身が心を磨かないかん,教師の感性を磨けば子供たちの変化が読み取れるというような,そういう感想も目にさせていただきました。当然ながら,自己反省の面もあろうかと思っております。子供たちは1日の生活の中で,数人を除けば,家庭よりも学校にいる時間の方がはるかに多いのですから,学校にいるときは,子供たちを常に親心で見つめていただき,心の変化,心の叫びを──何らかの行動変化があるはずですから,いち早く察していただき,真正面からその原因を聞いてあげていただきたいと思います。立腹することも多々あろうかと思いますが,怒ったり,説教だけではなく,聞いてあげることも必要ではないかと思っております。また,何もないときでも,定期的に子供たちに声をかけてあげることが大切であります。学校が楽しい居場所でない限り,子供たちの寂しい心は開かれないと思います。
 教育を「広辞苑」で調べみました。「教え育てること,人を教えて知能をつけること,人間に他から意図をもって働きかけ,望ましい姿に変化させ,価値を実現する活動」となっております。だれもが御存じのことかもしれませんが,先生も地域も協力,先生も生徒もいま一度,この原点を振り返る必要性があるのではないかと思います。当然ながら,家庭も地域も協力を惜しむものではありません。
 よくよく考えると,中学生には小学校時代が重要で,小学校の高学年には低学年の時期が大変重要であると思います。人間形成に一番重要な「低学年の時期」に,道徳教育を徹底指導するべきと考えます。子供たちが心から感動し,心から笑ったり泣いたりする内容も取り入れ,最近全国で注目視されているボディコミュニケーションで接していただきたいと思います。
 また,もう一つ,私も模索して考えた参考的な方法です。仮称ですが,「学校及び学級評価点制度」を取り入れたらどうかと思います。この評価点制度は,生徒の実態を把握し,生徒たちが先生とともに努力改善していくもので,例えば基本点数を設け,基本点数から不登校が1人ならマイナス1点,県内スポーツ大会入賞者が2人ならプラス2点など,評価項目を設け,よいときはプラス,悪いときはマイナスにし,学級対抗や学校対抗にし,先生と生徒が改善の協力や努力をして,先生と生徒間の「溝」や「わだかまり」をなくし,同じ目標に向かって,同じ目線に立ち,一つの物事をつくり上げていく中で,ともに必要性や存在を感じ,家族意識や連帯意識を向上させ,達成感を養い,さらには母校を誇れるものにするものです。
 ちなみに,学級ごとに花言葉で目標の言葉を設定し,その花をクラスの花として,全員で育ててくいようにし,評価点制度とともに,花を育て,二重の喜びを得るため,目と肌で花の成長を楽しみ,花の成長に負けないように目標を達成するものでございます。
 義務教育での不登校や暴力が減るとかふえるとかの観点ではなく,なくて当たり前のことなのです。21世紀を担う少子・高齢時代の大切な子供たちです。指導関係者の方々の御苦労もわかりますが,我が子と思い,真正面から親身に接していただき,教育の根本でもある教え,育てていただくことを,また,学校単位で,不登校ゼロの目標を掲げ,目標の達成を目指し取り組んでいただきたいと思います。
 先日ですが,9月4日と5日の午後9時から10時15分までの2日間,NHKテレビで放映されましたNHKスペシャル「子供たちが見えない」という番組が放送されました。ごらんになられた方もたくさんおられると思いますが,私は子供たちの「心の叫び」,小さい子供たちの「叫び」を感じ,胸が痛くなりました。2回目でも申しましたが,子供たちを含め,約1,000人の鈴鹿市民の非常事態ではないかと思っております。待ったなしの大問題でありますので,子供たちのためにも,所管を超えて,行政が真剣に取り組むべきと考えますので,市長の考えも沿え,答弁を求めたいと思います。
 多々申しましたが,本当に「論より証拠」とか,いろいろ言われますけども,やらなければ前に進まない。これ以上不登校をふやさない対策ではなくて,ゼロにする対策をお願いして,質問を終わりたいと思います。
 1点,2点,3点とも市長の答弁も交え,教育長,よろしくお願い申し上げます。
 時間が少ないようでございますので,時間の配慮もお願いしたいと思います。
 以上で質問を終わります。
 ありがとうございました。