平成29年 6月定例会 (一般質問 6月16日)

1 南海トラフ地震に備えた「減災」を検証
 (1)避難所の整備の現状
 (2)津波対応収容避難所の整備(長期)
 (3)収容人数を倍増する小・中学校教室の活用について
 (4)木造住宅の耐震化取り組みについて
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 在宅不登校生への学力支援について
 (1)現在の学習支援について
 (2)学習教材(ドリル)について
 (3)不登校生徒への支援予算増を市長に伺う

○26番(大西克美君) こんにちは。午前中から船間議員,平野議員,矢野議員,明石議員,そして最後に私が務めさせていただきますが,今までの4氏が非常に熱く語っておられましたので,私はソフトにおとなしくトリを務めたいと思います。
 4月1日から新教育長として中道さんが御就任されました。おめでとうございます。
 それで,昨日の答弁の中で,このようなことをおっしゃっておりました。私が教育を続けてこられたのは,子供たちのためということで,生徒には知・徳・体の学習を教えていきたいと思っておりますということを述べられておりましたので,鈴鹿市の教育行政の向上に引率していただきますよう冒頭にお願いしておきます。
 議席番号26番,市民クラブの大西克美です。
 平成23年3月11日の東日本大震災からはや6年が経過し,地域の努力はもとより,多くの方々の御支援のたまものにより,復興の兆しが見えつつあり,震災された方々にもようやく笑顔や希望の光が見え始め,精神的にも安堵の気持ちが出始めた昨年の平成28年4月14日から2日間にわたり,過去の震災でもまれな震度7の前震と本震が発生した熊本地震は,大きな被害をもたらしました。まさか自分の住んでいる地域に大震災が発生するなど住民の誰もがゆめゆめ思わず,日々の日常生活に安心しているさなかでの出来事であり,誰もが予期せぬ自然災害の恐ろしさを痛感いたしました。
 今日では,数々の教訓を得て,最新の減災対応策がなされておりますが,時の流れがまさかの油断につながります。鈴鹿市民の生命や財産への被害を最小限にとどめる減災対策は決して怠らず,対応する責務が行政にはあります。
 このような観点から,1点目は,鈴鹿市における東南海地震の減災対策の検証について,2点目は,少子高齢化時代のあすを担う,鈴鹿市の宝でもある大切な大切な小学生及び中学生徒の義務教育課程での基礎学力の重要性を鑑み,全国市町村自治体にても現在,共通大課題となっております在宅不登校生徒への学力支援対策について,それぞれ通告に従い,質問いたします。
 1点目の東南海地震の減災検証についてですが,まず,現時点での避難所整備の現状と可能な避難人数を伺います。


○26番(大西克美君) 54施設で収容人数は,約2万1,161人とのことでございました。この2万1,161人,54施設を鈴鹿市内を東西南北に区割りした場合の各地区での収容人数の内訳を伺います。


○26番(大西克美君) 市内避難所の東西南北の地区を区割りしていただきました。それぞれ約4,300人から6,600人収容できる公共施設の避難所があることがわかり,安心いたしました。
 次に長期化が予想される津波対応収容避難所の整備を伺います。
 私が日ごろより心配しておりますのは,避難所の非常用発電機のことでございます。現在備蓄されている小型のガソリン発電機は,非常用LED照明を発電機に直接差し込み点灯させる程度の発電能力しかありません。停電時において避難所生活に必要な携帯電話,パソコン,テレビ,ポット,冷蔵庫などが十分に使用できない弱点があります。そのために,より発電能力の高いLPガス型が絶対必要だと思っておりますので,この取り組みについて伺います。


○26番(大西克美君) 海岸から離れており津波浸水のおそれのない避難所11施設が指定されており,収容人数が7,702人ということでした。それから,非常食,生活物資,資機材の備蓄も強化されるとのことで,さらに安心感を得ております。まして私の心配しておりました非常用発電機については,より発電能力が配備され,その発電機から体育館のコンセントや照明が使える電源切替装置もあわせて整備する事業を総額2,465万円の事業費で,今後,平成33年度までの5年間をかけて取り組むとのことなので安心しております。
 私は,避難生活は,生命保持の観点から,被災日から2日間が最重要と考えております。なぜなら,時が経過すれば全国各地からの応援が見込めるからです。それまでは行政のみならず,民間企業との災害協定をフルに活用協力し,オール鈴鹿で頑張らなければならないと思っております。
 そこで,先ほど御答弁いただきました非常食で,1点気になることがあります。それは乳児用の粉ミルクなんですけども,被災直後に発電機が使用できないため,湯が使用できません。生後間もなく我慢のできない乳児への対応が最重要課題になってまいります。事前調査では,現在の鈴鹿市の非常食の乳児用粉ミルクは,湯対応用になっておりますので,この件について伺います。


○26番(大西克美君) 粉ミルクは,2日分として300人分。1日150人分ということでしょうか。


○26番(大西克美君) 大事なことなので,確認させていただきました。ありがとうございます。
 それで,非常袋へ湯の入ったポットを入れていただくということで,これは良案ではないかなと私は思っております。乳児の粉ミルクの対応をよろしくお願いしておきます。
 次に,県の発表では鈴鹿市の避難者数は約1万9,000人とのことでございました。さきの答弁で,鈴鹿市の避難所の収容人数は約2万1,000人とのことで安心はしておりますが,私なりに少し疑問を感じております。果たして,県の数字どおりに実態はいかない不安が私にはあります。市民の生命に関する最重要対応ですから,念には念を入れての準備が当然必要になってきます。現在の避難所収容人数より,さらに多くの収容数を考えております。
 熊本地震では既に実施されていた教訓を生かし,鈴鹿市でも小学校と中学校の教室を避難所として非常活用ができるよう提案いたします。なぜなら,今回総事業費約32億5,000万のうち,国補助約18億4,000万円,市負担分約14億1,000万をかけて,小学校30校,中学校10校の市内40学校の875教室にエアコンを設置するため,冷温兼用にて1年中いつでも避難収容が可能になります。ちなみに先ほどの金額は,エアコン設置費のみならず,ほかにも太陽光発電設備,蓄電池,照明LED化が含まれております。
 私の試算では,この875教室に25人を収容可能とすると,合計2万1,875人になります。現在の鈴鹿市の避難所収容人数が2万1,161人なので,一挙に倍増の4万3,036人が収容できるようになり,市民の生命優先対応ができ,減災の基本が,より充実するようになります。鈴鹿市民が,今よりさらに精神的にも安心して避難できることこそが本来の減災対応だと思いますので,この件につき伺います。


○26番(大西克美君) ぜひ市民の生命優先責務により,875の教室を有効活用し,収容避難者の増員体制が確立できるように求めておきます。答弁では,教室の活用を弾力的に進めるという答弁だったので安心いたしました。
 次に自助・公助の協働により,市民の財産保持の観点から基本となる市民の木造住宅耐震化への取り組みを伺いますが,耐震化率を含む具体的な取り組みを伺います。


○26番(大西克美君) 磯山地区で450戸,若松で1,000戸,それから白子へ入ってくるということでございました。
 設計士を引率しての訪問は,県下初の取り組みだと私は判断しておりますので,大いに評価できます。木造住宅の耐震化は,減災の根本対策ですが,事業進展を加速するために訪問体制を加速強化し,95%ではなく100%を目指すようお願いしておきます。
 いつ来るかわからない東南海大震災の行政責務にての減災は,後悔よりも絶対やり直しのきかない対応でございます。先進事例と鈴鹿市の地域に応じた対策を日々研究して,鈴鹿市民には幾度も幾度も周知し,安心感を得ることが行政責務につながります。東南海地震の発生率は,30年に70%の確率を耳にしてから,はや10年が経過しております。私の考えでは,そろそろ20年に80%の確率で発生するのではと警戒心を強くしております。避難行動は弱者に合わせて考えることが大切であり,一歩でも近くの避難所の最大有効活用を創意工夫することと,市報をフル回転に活用して,市民に安全安心の周知が啓発できるよう提言しておきます。
 最後に1点申し添えますが,それは乳児の粉ミルクの件でございます。近年話題のすぐ使用できる液体ミルクの調査を怠らず,可能な限り乳児生命のために非常食に取り入れることができるように,また,非常発電機についてもよりよいものを一日でも早く早期導入できるよう提言しておきます。
 ちなみに,東京都の小池百合子知事は,液体ミルクの議員連盟の会長をされており,東京都では保育園に液体ミルクをストックされているそうでございます。このようなことを鑑みて,幼児の生命に関することでございますので,液体ミルクを非常食へ取り入れをしていただくようにお願いして,この質問は終わります。
 2点目の在宅不登校生徒への学力支援についてですが,まず,現在の学習支援について伺います。


○26番(大西克美君) 定期的な家庭訪問にて支援はしているが,不登校の要因は解消されておらず,家庭内での学習支援は難しい現状とのことで,前回の質問より進歩が全然見受けられません。
 昨年度の不登校生は,小学生が29人ふえて79名,中学生は6人減の211名の合計290名になるとのことでございます。私が考えておりまする実態は,もっと多いと判断しております。なぜなら,学校の授業日数は,1年間に約200日ですが,鈴鹿市の長期欠席生徒数を調査すると30日から99日,つまり半分近く授業を受けていない生徒が,小中学生合わせて278名,さらに100日から179日,つまりほとんど授業を受けていない生徒が139名,また,180日以上,つまり全く授業を受けていない生徒が69名であります。小中学生の長期欠席者の総合計は486名になります。この実態からも,授業を受けていない不登校生徒は,先ほどの290名の答弁よりももっと多いと思われます。
 実態を考えてみると,長期欠席者の486名のうち,本来の身体病気生徒は1割ではなかろうかと判断いたします。残りの9割に当たる約400名以上が家庭的要因や友達とのトラブル,または心の病気等々による不登校生徒と考えられ,大変な大変な現況でございます。
 次に,これだけ多い在宅不登校生徒への基礎学力が指導できておらず,家庭内での指導も難しい答弁もありました。
 そこで,私からの提案ですが,家庭内で独自に自主的に勉強のできる,在宅生徒の基礎学力専用教材のドリルが必要ではないかと思われます。ドリルのみならず,担任の愛情手紙を添えて,心を閉ざしている生徒へは愛情を持って接することが第一歩であると考えられますので,義務教育課程の基礎学力が近い将来絶対必要となるということ,また,暇を見つけて自主的に目を通すようにとの,この愛情手紙を添えたドリルについて伺いたいと思いますが,さきにも述べましたが,病気,不登校,その他原因で長期欠席者が486名いる現状を根底に置き,在宅生徒は基礎学力を身につけず卒業していく現状,さらに私たちは生徒の寂しげな姿をよくよく目に焼きつけ,何とか小さな小さな糸口でも見つけ,対応する責務があるのではないのでしょうか。このことからも在宅にての愛情手紙つきの自主的ドリルが必要だと考えますが,伺います。


○26番(大西克美君) 大変難しいと思うんですけれども,教育長の言われることもわからんではない。本人要請のある場合はやりますとか,それではだめなんですよね。要請のない子はどうなるんですか。要請のある人はどのぐらいいるんですか。やっぱり一人一人のことを考えて,対応していくということが大事。まして,担任の愛情が添えられるような手紙でも1回でも出したことがありますか。やっぱり心が閉鎖している子供たちにとっては愛情,これが一番の薬ではなかろうかと思っております。
 次に,在宅不登校生徒への学習支援対策予算の増額を末松市長に伺います。
 市長も随分心を痛めておられるこの現況は,よくよく私は存じております。不登校対策の現況の説明を少しさせていただきますと,小学校には指導相談員としてスクールライフサポーターが15名配置されております。予算的には537万5,000円。小学校30校には1名の配置がなされておりません。また,中学校には,不登校対策支援員として4名が配置されておりますが,予算的には168万2,000円。中学校10校のうち4名しか配置されておりません。このほか,けやき教室,さつき教室が設置されております。人件費は,県の教員でありますので,市としては,対応は光熱費を含む維持費として予算的には74万1,000円。総合計が779万8,000円でございます。
 不登校を含む長期欠席者が約487名の現況を見てみると,1人分の事業対応額が約1万6,000円しかありません。本当にこれで対応できているのか,考えられません。真剣に指導していく真剣さが伝わってきません。子供たちの悲痛な叫び,心の叫びが聞こえませんか。鈴鹿の宝がこのような状況でよいのでしょうか。市長の一丁目一番地,鈴鹿市の子育ての大問題です。どのように考えておられるのか伺います。


○26番(大西克美君) 予算増と言われましたけど,50万円上がっとるだけです。
 最後ですけども,義務教育課程で基礎学力が身につかず卒業する現況は,どうしても避けなければなりません。鈴鹿の宝を育成するために,お互いに知恵を出して,あの手この手で対応することと事業予算増を提言しておきます。
 私は,前回の質問では,在宅不登校生徒への人生経験豊富な教員OBの指導員としてホームティーチャーの導入,または,今回は自主的基礎学力の専用ドリルを提案させていただいております。さらに,教職員だけで不登校対策を真剣討議されておりますが,人生経験豊富な方々やそれぞれの専門職の方々のお力もおかりして,第三者不登校対策検討会議の開催,さらには小学生徒,中学生徒,その保護者専用の安心ダイヤルを子ども家庭支援課に設置する。ナンバーは5560,心ゼロ,悩みをゼロにするということで,子ども家庭支援課に設置してはどうかなと。
 これは保護者と生徒のみであります。会うこともできない,対応ができない,せめて電話なら相談ができるのではないかと思っておりますので,このことを提言しておきたいと思います。悲痛な心の叫びに対応することを強く願い,小さなことからこつこつと実施するようお願いを申し上げ,質問を終わります。ありがとうございました。